大切な家族や友人の結婚を祝う場に何を着て行こうかと考えた時、せっかくの機会だから振袖を着ようと思われる方も多いのではないでしょうか。洋装であれば、花嫁衣裳と被らないように白色のドレスは避けなくてはいけないといったルールがありますが、振袖にも結婚式で装う際に気を付けなくてはいけないルールがあるのか気になりますよね。
結婚式というハレの場で失敗しないためにも、振袖を結婚式で装う際の知っておくべきルールやポイントについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
- 振袖について
- 振袖と振袖の種類について
- 振袖の素材や色柄
- 振袖の装い方
- 振袖の歴史(袖丈の長さの変遷)
- 結婚式で振袖を装う時に知っておくべきマナーやルール
- 振袖は未婚女性なら誰でも着られる?
- 既婚でも20代の人なら振袖を着ても大丈夫?
- 振袖の袂の長さはどれを選んでも大丈夫?
- 結婚式で着るのに選んではいけない振袖の色はある?
- 結婚式にふさわしくない振袖の柄
- 縁起が悪いとされる柄
- 花言葉の意味が結婚式にふさわしくない花の柄
- 新郎新婦にとって気分の良くない柄
- 結婚式にふさわしい振袖の柄
- 吉祥文様
- 有職文様
- 正倉院文様
- 振袖の色柄は事前に新郎新婦に相談してトラブルを回避する
- 身長・体格によって似合う振袖がある
- 高身長でスレンダー体型
- 高身長でがっしり体型
- 小柄でスレンダー体型
- 小柄でふっくら体型
- 結婚式で振袖を着るなら帯結びも素敵にアレンジ
- まとめ
振袖について
「振袖」といっても、実は袖丈によって呼称が変わるということをご存じでしょうか。結婚式で失敗しない振袖について見る前に、今一度振袖とはどういった着物なのかということをまとめておきましょう。
振袖と振袖の種類について
振袖は、女物和服の長い袖をつけた着物のことを言います。動くと袖が振れるほどに長いことから、「振袖」という名前が付けられたと言われています。未婚女性の第一礼装として用いられる着物で、成人式で着られることでも有名です。
成人式で着られる振袖の袂の長さは114cmほどのものが一つの目安となっており、実はこれよりも長い袂を持つもの、また114cmよりも短い袂を持つ振袖もあるのです。
最も長い袂を持つものは「大振袖」と言い、袂は約125cmにもなります。花嫁衣装を始めとした婚礼衣装に用いられています。
成人式などで着られる、いわゆる「振袖」は、「中振袖」に位置付けられています。袂の長さは87cmから116cmほどのものが「中振袖」として扱われることが多いです。ちなみに、理想の中振袖というのは身長に応じて変わってきます。元々振袖の袖丈は、身長、すなわち身丈に合わせて調整します。その中で、理想の中振袖丈は身長の0.7倍というのが基準となっています。
さらに袂の長さが短い振袖は「小振袖」と呼ばれ、袴下の着物として卒業式などで装われることが多いです。袂の長さが大体76cmから86cmほどのものを「小振袖」と呼ぶことが多いです。
振袖の素材や色柄
振袖の生地素材は正絹100%のものがほとんどです。無地の縮緬、緞子、地紋に吉祥文様などを織った紋意匠縮緬や紋綸子を用いているものが多いです。そこに、手描き友禅や絞り染め、型染といった染めが施され、さらに刺繍や箔置きを加え豪華に仕上げられるのが振袖の特徴と言えます。
色味は代表的な赤、ピンクを始め、青、紫、白、黒、緑、オレンジ、黄色など、パステルカラーから原色のビビッドカラーのものまで多岐に渡るラインナップがあるのも振袖の特徴と言えるでしょう。
柄行も伝統的な古典文様から現代的なモダンな文様まであるので、着る人の個性に合わせた装いが楽しめます。どんなテイストの振袖にも花や植物の文様は欠かせないようで、必ずと言って良いほど、振袖には植物柄が登場します。古典的な振袖には、梅や桜、牡丹、蘭、菊、紅葉、撫子、萩などの花が日本画風に添えられており、モダンな雰囲気の振袖にはバラや胡蝶蘭、百合などの洋花が描かれているものが多いです。
振袖の装い方
振袖は、全通柄と呼ばれる通し文様の錦織り袋帯を変わり結びにして合わせ、華やかに装います。成人式で装う際には、帯揚げは総絞りのボリュームあるものを選び、色味も赤や黄色、緑などはっきりとしたものを合わせるのが華やかで、相応しいとされています。結婚式などで装う際は、鮮やかな色目のもの以外でも落ち着いた淡いトーンのものを用いて上品さを演出するのも素敵です。帯締めは平打ちか丸ぐけのもので格式高く締めます。飾り紐を用いればより華やかな印象を演出することができるため、飾り付きの帯締めを用いられる方も多いです。
草履は高めのものを履いて、格式高い装いに仕上げるのが振袖を着こなすポイントです。
振袖の歴史(袖丈の長さの変遷)
もと振袖は、元服以前の男女が共に着用していた日常着でした。身頃と袖を縫い付けない着物で、振りがあるものを「振り八つ口」(子供用小袖)と言ったのが振袖の最初だったと言われています。これが江戸時代に入って袂が長くなったことで、現在の振袖のような形が出来上がります。
天和年間(1681-1684)には鯨尺で1尺6寸(約60cm)の袖丈が大振袖と言われていましたが、次の貞享年間(1684-1688)になって約2尺(約76cm)、享保年間(1716-1736)には2尺4寸(約90cm)、寛延年間(1748-1751)には2尺9寸(約110cm)と次第に長くなりました。天明年間(1781-1789)の頃には「これや吾妻の袖くらべ」といって、長振袖の美しさを競うことも行われていました。着物の機能性よりもデザイン性が重視された結果、袖丈が長くなっていったということです。
しかし、袂の長い着物は日常着としては大変使いにくかったこともあり、振袖は日常着から特別な時に装う着物へと変化していきました。さらに、長い袂の芸術性が高く評価されたこともあり、格式高い着物として扱われるようになったのです。
ちなみに、未婚女性の正装として振袖が選ばれるようになったのは、江戸中期以降とされています。そして、振袖は未婚女性だけが着られる特別な着物であることから、振袖を着ていれば未婚女性の証明になるとし、関所では未婚女性に振袖の着用を義務付けていたとも言われています。
結婚式で振袖を装う時に知っておくべきマナーやルール
ここまで振袖について基本情報や素材について確認してきました。ここでは、実際に結婚式で振袖を着る時に注意しなくてはいけない点は何かということをまとめていきます。
振袖は未婚女性なら誰でも着られる?
「振袖は未婚女性の第一礼装である」というのは皆様もどこかで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。未婚の女性であれば振袖が第一礼装になるというのは事実ですが、未婚なら何歳でも良いのだろうかと疑問に思われた方もいるのではないでしょうか。
未婚女性であれば何歳でも振袖を第一礼装として着て良いとされてはいます。しかし、成人式向けに作られた着物の色味や文様はやはり若者向きという印象をもたれることが多いのは事実です。
20代のうちは成人式で用いるような鮮やかで可愛らしい振袖を、30代では文様が派手過ぎない落ち着きのある振袖を、40代以降では地色を落ち着かせ、シックでありながら華のある装いができる振袖を選ぶなど、年代ごとに振袖も変化して装うことで、成人式に装う振袖のお嬢様感を払拭することもできます。
それでも、やはり出席する結婚式によっては、「いくら独身とは言え、振袖はちょっと。」と悩んでしまう場合もあるでしょう。そんな時は、無理に振袖を選ばず、色留袖や訪問着を装ってみるのも素敵ですよ。
既婚でも20代の人なら振袖を着ても大丈夫?
先の江戸時代の話にも見られるように、振袖は未婚であることの証明に使われるぐらい、未婚である女性と密な関係にある着物なのです。時と場合によっては、振袖を既婚女性が着用しても問題ないということもあります。しかし、基本は未婚女性のものなので、結婚式などの正式な場所で既婚女性が振袖を着用するのは避けた方が無難だと言えます。
「成人式で1度着たきりでもったいないから、結婚していても20代のうちは振袖着ても良いよね?」と思われる気持ちも分からなくはないのですが、結婚式などの正式な場、とくに多くの方が振袖は未婚女性が着る着物と認識しているところで、あえて振袖を着用するというのは避けた方が良いでしょう。多少もったいない気持ちがあっても、既婚女性であれば訪問着や紋入り色無地、付け下げなどで落ち着いた雰囲気を出す装いを心掛けるのが望ましいと言えます。
振袖の袂の長さはどれを選んでも大丈夫?
振袖の袂の長さは長ければ長いほど格が高く、中でも大振袖は最も格が高いとされる花嫁衣裳と同等の格になってしまいます。主役の花嫁を上回る格の装いをすることは非常識だと非難されることになるので、長すぎる袖丈の振袖は避けましょう。
結婚式で振袖を着るのであれば、中振袖を選ぶようにするのが無難です。小振袖を選ぶのも問題はありませんが、小振袖を選ぶのであれば小紋調のシンプルな飛び柄のものではなく、結婚式にふさわしい絵羽模様のものを選びましょう。また、小振袖は中振袖よりも格が落ちるということは理解した上で装うと良いでしょう。
結婚式で着るのに選んではいけない振袖の色はある?
洋装で結婚式に参列する際は、花嫁衣裳の白と被らないよう、白色のドレスは避けるべきだとされています。着物の場合、特に振袖は色無地仕上げになっているものはまずないので、白地の振袖を選んでも特段問題視されることはありません。ただし、柄が少なく白地部分が多く見えてしまう振袖であるならば、避けた方が無難でしょう。
また、花嫁が色打掛を装う際に地色が被ってしまう心配をされる方がいますが、同じ赤色でも着物の赤色には様々な色味があり、なかなか同色の色地に出会うことはないので、被ることはまずないと言えます。柄も、花嫁衣装は格式高くおめでたい柄を豊富に用いたものが多いので、まったく同じ柄で被ることもありません。ただし、写真で花嫁の隣に写る際に、色味が被ってしまうのは嫌だということであれば、違う色味の着物を選ぶようにするのが良いでしょう。
黒色の振袖はキリリとした印象が出て素敵ですが、親族の留袖と色味が被ってしまうという難点があります。黒地でありながら、ほとんど白っぽい柄で覆いつくされているというのであれば、そこまで「黒色」という印象もないかもしれません。しかし、明らかに黒色が分かる振袖は、留袖の黒色と被ってしまうので避けた方が無難と言えるでしょう。
結婚式にふさわしくない振袖の柄
結婚式に着る振袖の色味について、白色の地のものと黒色の地のものは避けた方が無難ということが分かりましたが、振袖に描かれている柄にも注意した方が良いものがあります。
縁起が悪いとされる柄
着物に用いられる柄は、縁起の良い柄であることがほとんどです。しかし場面によっては不吉なサインとみなされる柄もあるので注意が必要なのです。
「桜」
日本を代表する桜には、「散る」ことを連想させるネガティブなイメージがあると言われています。これは、桜がすぐに散ってしまうところに由来するものだそうです。永遠の愛を誓う結婚式において、「散る」というネガティブさのあるものは持ち込まない方が無難と言えるでしょう。
「梅」
慶事の象徴ともいえる松竹梅の梅も、こぼれ梅といって、散り方が花びらをこぼすように散っていく様があまり縁起の良いものではないとされています。「花びらがこぼれる」ところから涙が想起され、この先不幸なことがあるのではないかと、気にされる方も中にはいらっしゃるかもしれません。松竹梅は本来的には縁起の良い花という印象が強いのでそこまで気にする必要はありません。ただし、散りゆく花が描かれている珍しい柄である場合は気を付けた方が良いでしょう。
「椿」
冬の日本の花として人気が高い椿も、枯れて花が丸ごと落ちる様が落ち首を思わせ、不吉だとされています。列席者の中には気になさる方もいるかもしれないので、可能であれば避けた方が良い柄と言えるでしょう。
「桔梗」
桔梗の花は縁起が悪いわけではないのですが、「キキョウ」という音から「凶」を連想させるということで、結婚式などのお祝いの席に装うのは可能であれば避けた方が良いでしょう。
「蝶」
愛らしい蝶々は、ひらひらとあちらこちらに飛び回る様子が浮気を想起させるということで、結婚式の場にはふさわしくない柄と言われることがあるのです。
いずれの柄も単体で用いられている場合は縁起が悪く、避けた方が良い柄として扱われますが、他の植物や牛車、花車などと一緒に用いられている分には問題ないとされています。ただし、蝶々が明らかに目立っている、振袖のメイン文様として用いられているというのであれば、他の柄があったとしても避けた方が良いかもしれません。
花言葉の意味が結婚式にふさわしくない花の柄
上記の花以外でも花言葉がネガティブなものだったり、新婚の二人を祝うにふさわしくないものだったりした場合は、柄の一部であっても避けた方が無難だと言えるでしょう。こういった花はブーケや装花として用いられることもまずありません。
・黄色のバラの花言葉
「薄暗い愛情」、「不誠実」、「嫉妬」
・黄色の百合の花言葉
「偽り」、「不安」
・紫陽花の花言葉
「移り気」、「浮気」
花嫁花婿はお花選びをする段階で、花言葉には詳しくなっていることが多いです。こういう花はネガティブな意味があるのかと既に把握している可能性も高いので、黄色のバラや黄色の百合、紫陽花の描かれた振袖はできるだけ着用するのは控えた方が良いと言えます。
新郎新婦にとって気分の良くない柄
縁起の悪いもの、花言葉の意味がネガティブなものは、花嫁花婿にとってだけではなく、会場にいる人々にも不快感を与えかねないので、気を付けたいところです。しかし、それ以外にも、花嫁花婿が苦手とする植物や動物の文様を選んで装うというのも避けたいところではないでしょうか。もし事前にそのことを知っているのであれば、文様に配慮した装いをすることで、安心できますね。
また、新郎新婦いずれかが外国籍の方の場合、不吉としている植物や縁起が悪いとしている物が、日本のものとは異なる可能性もあります。事前にその国の文化で縁起が悪いとされているものや結婚式で避けられている色柄などがあるかどうか調べておくと安心でしょう。調べても良く分からないという場合は、思い切って本人に質問してみるのも手ですよ。
結婚式にふさわしい振袖の柄
動植物の中には結婚式にふさわしくない柄になってしまうものがあることが分かりました。では、どんな柄のものであれば問題なく装うことができるのでしょうか。
吉祥文様
吉祥文様は、良い兆しや、おめでたいことを意味する文様で、特にお祝いの席では喜ばれる文様です。代表的な文様に松竹梅、扇、貝桶、鳳凰、鶴亀、熨斗、青海波などがあります。季節を気にせず通年で装える柄なので、季節を気にすることなく結婚式などのお祝いの席に着て行くことができます。
有職文様
有職文様は、平安時代からの公家階級の装束、調度品、牛車などの装飾に用いられた伝統的な文様を総称して、有職文様と呼んでいます。ちなみに有職というのは、博識であり、教養豊かなことを指すという意味を持っています。宮廷礼法の中で発展してきた有職文様は、デザイン性の美しさだけではなく、文様そのものに意味が持たされている、独特の文様なのです。現在の着物や帯に用いられている代表的な文様には、浮線綾文、菱文、襷文(たすきもん)、小葵文などがあります。これらの多くは隋や唐から伝えられた文様を日本人好みにアレンジしたものです。
正倉院文様
正倉院文様は、奈良時代に建立された正倉院内にある、聖武天皇ゆかりの品々をデザイン化した文様です。法具を始め、シルクロードを通ってやってきた異国の香りのする品々がデザイン化されたことで、独特の格調高い文様が生まれたのです。代表的な文様に華文、唐花、唐草、鳳凰、鹿、孔雀、琵琶などがあります。これらも吉祥文様同様、季節に関係なく装える文様なので、通年を通して用いることができます。
振袖の色柄は事前に新郎新婦に相談してトラブルを回避する
ここまで振袖の色柄について解説してきました。振袖は大変華やかで、結婚式を盛り立てるのにふさわしいお祝い着と言えますが、花嫁衣裳よりも華やかになる装いは控えなくてはなりません。色味についても、花嫁と同じような色味や柄と被るのは控えたいところなので、事前に花嫁や花婿に「こんな振袖を着て行くのだけど問題ないだろうか」ということは確認しておいた方が、後々トラブルにならなくて良いでしょう。
花嫁の打掛と地色が被ってしまう、柄が被ってしまうといった心配はないかなど、気になることは先に聞き、不安要素は取り除くことをおすすめします。
身長・体格によって似合う振袖がある
振袖を結婚式で装うならば、自分に合った振袖を美しく着たいものですよね。ここでは、体型別におすすめの振袖について解説していきます。
高身長でスレンダー体型
高身長でやせ型の方は、上下に伸びた柄入りの振袖もよく似合います。背があるのでお端折から裾までの生地がよく見えます。そのため、飛び柄よりも続け柄で、さらに上下に伸びる続き柄が美しく映えます。
高身長でがっしり体型
高身長でがっしりとした体型の方は、小さな柄が入った振袖よりも大柄がバンバンと入った着物がよく似合います。背中や腕部分も面積が広く出るため、模様が美しく、はっきりと見えるのです。
小柄でスレンダー体型
小柄でスレンダー体型の方は、小さな柄が飛び飛びで入っている振袖が良く似合います。大きな柄は着方によってはきちんと見えないこともあるのであまりおすすめできませんが、小さな柄で続き柄がちらと見えるものが、綺麗に映えます。
小柄でふっくら体型
小柄でふっくら体型の方は、大きすぎず、小さすぎない柄が適度に入った振袖が良く似合います。続き柄というよりも、ポイントポイントで小さな柄が重なって大きな柄を作るような柄行のものが綺麗に映えます。
結婚式で振袖を着るなら帯結びも素敵にアレンジ
成人式の際に結んでもらう変わり帯結びには、福良雀を筆頭に、沢山の変わり帯結びがあるのです。大別すると、文庫系、立て矢系、お太鼓系に分けることができ、それぞれに特徴があります。
・「文庫系」
可愛さが際立つ結び方と言え、リボン風(蝶々風)に結べるのが特徴。
・「立て矢系」
斜めに帯を背負うような独特の帯結びで、大人な雰囲気が出るのが特徴。
・「お太鼓系」
お嬢様の気品が出る由緒ある結び方で、背中にぴったり寄り添う形が特徴。
いずれの帯結びも振袖をより華やかなものにしてくれる素敵な帯結びです。
お太鼓系は背中にぴったりと添った結び方で、派手な羽もそんなに作られないので、椅子にもたれかかってしまったとしても、崩れる心配はありません。
逆に立て矢系は華やかな羽が沢山作られる分、椅子に寄りかかってしまうと形が崩れてしまう可能性が高いので、長時間椅子に座る場ではあまりおすすめできない結び方になっています。
お太鼓系の結び方は、アレンジし放題で様々な代わり結びを楽しむことができます。より格調高い帯結びにする時には福良雀を結んでもらうのが良いですが、少し遊びも入れたいという時は、リボン風にしてもらったり、文庫風にしてもらったりしてみましょう。モダンな柄行の振袖にはアシンメトリーなお太鼓系の変わり結びを頼んでみても面白いですよ。
まとめ
結婚式に振袖を着て参列する時に気を付けるべきことについて、結婚式にふさわしい柄は何か、避けるべき振袖の色は何かなど詳しくみてきましたが、いかがでしたでしょうか。
振袖は未婚女性の第一礼装で、未婚であれば誰でも袖を通すことができる着物です。年代に応じて選ぶ振袖を変えることが、振袖を上手に装うポイントだということが分かりました。年相応の落ち着きと上品さが際立つ振袖を装うことで、振袖を着る楽しみにも幅が出るのではないでしょうか。
ドレスに比べて結婚式で着てはいけない振袖の色の規定はそこまで厳しくありませんが、やはり花嫁や親族の和装と似たり寄ったりの色味になってしまうのは避けた方が良いと言えるでしょう。
また、本来は縁起が良いとされている花でも、結婚式においてはネガティブなイメージを想像させかねないものがあるということも分かりました。結婚式は様々な世代の方が参列するので、「こんな柄の着物を着るなんて!」と不快にさせることが無いよう、着物の柄はよく見て、大丈夫かどうか気を付けるよう心掛けてみて下さい。
結婚式は祝う側も祝われる側も気持ちよく、おめでたい気持ちで過ごしたいものです。服装のマナーやTPOをしっかり守り、振袖という素晴らしい日本の伝統衣装で、思い出に華を添えてあげましょう。
