子供の着物の種類には何がある?七五三用の子供の着物のサイズとは?

 お宮参りやお節句、七五三、成人式など、子供の成長を祝う伝統的な日本の行事で子供に着物を着せるという方も多いでしょう。子供の着物は、大人の着物の縮小版と思われることが多いのですが、実際に七五三などで子供用の着物を用意すると、大人用の着物とは違いに気付かされます。しかし、洋服とは異なり、着物独自のサイズ表現では、いまいち大きさが分かりにくいということもあるでしょう。ここでは、子供の着物のサイズについて、大人用のものとの違いはもちろん、子供が着物を着るシーンに至るまで詳しく解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

目次
  1. 子供の着物と大人の着物の違いについて
  2. 子供の着物のサイズまとめ
  3. 一つ身(小裁ち)
  4. 二つ身(小裁ち)
  5. 三つ身(小裁ち)
  6. 四つ身(中裁ち)
  7. 本裁ち四つ身(大裁ち)
  8. 五つ身(中裁ち)
  9. 子供の着物にしか見られない特徴
  10. 背守り
  11. 肩あげと腰あげ
  12. 付紐
  13. 子供が着物を着るシーン一覧
  14. お宮参りの着物
  15. 七五三の着物
  16. 七五三の三歳のお祝い(男女)
  17. 七五三の五歳のお祝い(男子)
  18. 七五三の七歳のお祝い(女子)
  19. ハーフ成人式の着物
  20. 十三参りの着物
  21. 卒業式の着物と袴
  22. 子供の浴衣と甚平
  23. 大人の着物を子供用に、子供の着物を大人用に仕立てることは可能?
  24. 大人の着物を子供用に作り直すことはできる?
  25. 本裁ち四つ身の着物を大人になっても着られるように仕立てられる?
  26. 七歳のお祝いで着た着物を十三参りに着ることはできる?
  27. まとめ

子供の着物と大人の着物の違いについて

普段我々がよく着るTシャツは、子供用と大人用を比較してみても大きさが違うというだけで、他に違いを見つけることはできません。着物もそんな感じなのではないかと思われる方が多いのですが、実は裁断方法や仕立て方に違いがあるのです。

かつての日本人の衣服と言えばきものでした。平民から貴族に至るまで、みな着物で生活をしていたわけですが、当時の布事情を鑑みると、成長著しい子供の体型に合わせて都度着物を新調するというのは難しかったのではないかと考えられます。

伸縮性のない布帛(フハク)、いわゆる絹や麻、木綿などは大変貴重な材料であり、節約して使わざるを得なかったようです。そこで考案されたのが、できるだけ無駄のない裁断方法でした。大人の着物も無駄が出ないような直線裁ちをして作られますが、大人の場合は身長が伸びる心配はないので、一度誂えた着物を長く着用することで、経済面においても、資源面においても無駄は左程なかったようです。

 対して、子供の着物は、子供の成長に合わせて、一つ身、二つ身、三つ身など、独特の裁断方法と仕立て方で工夫をして、無駄を出さないようにしていたのです。現在でもこの方法が継承されているため、大人と子供では裁断方法、及び仕立て方が異なっているのです。

子供の着物のサイズまとめ

子供の着物は、裁断の仕方によって呼称が変わります。現在では、「一つ身」と「四つ身」というのがよく用いられるサイズになっていて、「二つ身」や「三つ身」はほとんど使われることはなくなっています。

一つ身(小裁ち)

零歳から二歳ぐらいの幼児が着る着物です。背縫いがないという特徴があり、身頃を一枚布になるよう裁断することから「一つ身」と呼ばれるようになったとも言われています。一つ身の着物を作るには、身丈の3倍と袖丈の4倍と縫い代分を含めた要尺の反物が必要になります。

お宮参りの祝着(産着)は、この一つ身で作られています。

二つ身(小裁ち)

一歳から二歳ぐらいの幼児が着る着物です。二つ身は、一つ身を仕立てるのに必要な反物の要尺と同じ要尺で作られますが、一つ身とは異なって背縫いがあるのがポイントで、身頃が二つにしてあることから、「二つ身」と呼ばれるようになったそうです。

二つ身は、一反の反物から2枚作ることができたのですが、裏表のない両面の反物でないと作ることができませんでした。また身幅が狭くなることから実用性に乏しく、着用する期間も短くて経済的でもないという理由から廃れ、今現在作られていません。

三つ身(小裁ち)

二歳から三歳ぐらいの幼児が着る着物です。三つ身は二つ身に比べて身幅の割り振りバランスが良く、二つ身よりも好まれていたそうです。反物要尺から袖を除いた残りを三等分にして仕立てることから「三つ身」と呼ばれるようになったそうです。

三つ身は二つ身と異なり、両面ものだけではなく片面ものでも仕立てることができましたが、双方で布の断ち方には違いがあったそうです。一つ身から三つ身までは、一反の反物から2枚作ることができ、ある意味で経済的ではありました。しかし、一つ身や二つ身と比べても、三つ身の裁断方法はとても複雑であり、しかもせっかく誂えても着用できる期間がわずかしかないことから作られなくなりました。今現在も三つ身は作られていません。

四つ身(中裁ち)

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三歳から七歳ぐらいまでの子供が着る着物です。子供の着物の中では最も用いられる裁断方法で、七五三の着物のほとんどが四つ身で作られています。反物要尺から袖を除いた残りを四等分にして仕立てることから「四つ身」と呼ばれるようになったそうです。ちなみに、四つ身を仕立てるのに必要な要尺は、身丈の4倍と袖丈の4倍と縫い代分になります。そのため、腰あげや肩あげで多少の余裕はとっていたとしても、肩あげや腰あげ分を使い切ってしまうとそれ以上大きなサイズに仕立て直すことは難しいです。

四つ身仕立ての着物の特徴に、つまみ衽というものがあります。これは、前身頃と衽を切り離さず、裏側につまんで縫い目を作ることで衽を仕立てるやり方で、四つ身独自のものになります。

本裁ち四つ身(大裁ち)

四つ身仕立てではサイズが合わないけれど、子供用の着物を仕立てたいという時には「本裁ち四つ身」と呼ばれる着物にします。七五三の七歳女児の着物は本裁ち四つ身のものも多いです。

本裁ち四つ身とは、その名の通り、本裁ちで反物を断ち、子供用に腰あげや肩あげを施して縫い仕立てることで、一見四つ身仕立てに見えるものを言います。ちなみに、本裁ちということは、大人の着物と同じ裁ち方ということです。

五つ身(中裁ち)

七歳から十三歳ぐらいまでの子供が着る着物です。反物要尺から袖を除いた残りを五等分することから「五つ身」と呼ばれるようになったそうです。ちなみに、五つ身には別の呼称があり、「別衽裁ち」、「別衽付き四つ身」、「大四つ身裁ち」、「車裁ち」などとも言われることがあります。
「別衽裁ち」という呼称からも分かるように、衽は別に、半幅の布を使って付けることで仕立てており、これは五つ身の独特な仕立て方法と言えます。

かつて、十三参り用の着物は五つ身で仕立てられることがほとんどでしたが、今では本裁ちのものを用いられる方が多いです。これは、当時に比べて今の子供の体格が大きいということが理由の一つとして挙げられます。それゆえ、今では五つ身はほとんど作られることはなくなっているようです。

ちなみに、六つ身は本裁ちを意味し、大人の着物になります。

子供の着物にしか見られない特徴

子供の着物と大人の着物には、サイズ感や裁断方法以外にも違いがあります。ここで、子供の着物にしかみられない特徴についてまとめていきます。 

背守り

一つ身の着物の背中をみると、背紋のあたりに糸で刺繍がされていたり、背縫いのあたりに飾り糸が付けられていたりします。これを「背守り」と言います。

一つ身は、先にも述べた通り、背縫いがないことをその特徴としています。しかし、乳幼児の生存率が低かった平安、鎌倉時代、背縫いがない着物を着ると、そこから魔物や物の怪が憑りつき、子供の命を奪っていくと信じられていたそうです。そこで、背縫いの代わりに、背中に「背守り」を付けることで魔除けとし、子供を守ったそうです。

今でも、お宮参りの産着に「背守り」を見つけることができます。しかし、初めてみると仕付け糸の類にも見えてしまうことがあり、誤って取ってしまったという経験をされた方もちらほらいるようです。せっかくのお守りですので、取らないように気を付けたいところですね。

肩あげと腰あげ

成長段階にある子供の成長は著しいものがあります。その時の体格に合わせて着物を作ってしまうと、あっという間に着られなくなってしまうため、大変もったいないと思うのは、今も昔も変わりません。
そこで考えられたのが、腰あげと肩あげをして、サイズに余分をもたせるという方法でした。肩あげをすることで、背中から手首までの長さ、つまり裄丈を調整し、腰下を縫い上げて腰あげをすることで身丈の調整ができるように工夫されたのです。この工夫により、例えば四つ身仕立ての着物は、肩あげと腰あげをすることで3年間ほど着用ができるように仕立てられています。弟や妹の七五三に合わせて長女にも着物を着せたいという時には、肩あげや腰あげをおろしてサイズ調整をしてあげるのがおすすめです。

付紐

子供の着物には、胸元にあらかじめ付紐(付帯)と呼ばれるものが縫い付けられています。これは、活発な動作でも着物が脱げ落ちてしまわないためであり、また体が未発達な子供が大人と同じような紐を締めることで内臓を圧迫してしまう恐れがあるためなのです。紐はモスリンなどの木綿だけではなく、羽二重など柔らかい素材のものを用いられることが多いです。

成長するにしたがって、付紐のない着物へと変化していきます。この紐を解く儀式はちょうど七五三の七歳のお祝いの原型になった「帯解き(紐解き)の儀」にあたります。そのため、七歳の七五三用の着物には、基本的に付紐は施されていません。

子供が着物を着るシーン一覧

子供が着物を着る行事やシーンには以下のようなものがあります。

・お宮参り

・七五三

・ハーフ成人式

・十三参り

・卒業式

・夏祭り

・成人式(着物自体は本裁ちの大人用)

・ひな祭り(お節句)

・お正月

お宮参りの着物

子供にとって、初の伝統行事となるのが、お宮参りです。お宮参りは、子供の誕生の報告と感謝を氏神様にし、子供の健やかな成長を願う儀式です。お宮参りにのぞむ赤ちゃんの伝統的な衣装スタイルは、白羽二重の内着に祝着(のしめ)を掛けるというものですが、近年は白羽二重の内着を着るということが少なくなっています。人によってはベビードレスに祝着(産着)を掛けることもありますが、洋装スタイルを選択する人はそもそも祝着も掛けません。

お宮参りの服装に関して、特に決まりはないので自由ですが、ここでは伝統的なスタイルの服装についてまとめています。

・白羽二重の内着

・祝着(産着)

・スタイと帽子(セット)

・紐飾り(お守り、犬張り子、でんでん太鼓など)

祝着は男の子と女の子で色味や柄が異なります。
男の子のものは、兜や鷹、龍など勇ましく、力のあるものが象徴的に描かれていることが多く、女の子のものは、季節の花や縁起の良い花と蹴鞠や羽子板、貝合わせ、御所車などが華やかに描かれているものが多いです。古典的な柄行きは上品でかつ縁起も良いということもあり、昔から人気がありますが、近年は洋花などが描かれたモダンな雰囲気の着物も人気があるようです。

色味は、男の子の祝着であれば、黒や紺、深緑、青色、緑色、茶色、グレー、紫など、どちらかというと寒色系の色味が人気です。対して女の子の祝着は、水色やピンク、クリームイエロー、淡いグリーンなどのパステル系カラーや王道の赤色が人気です。

七五三の着物

七五三の着物は、三歳のお祝い、五歳のお祝い、七歳のお祝いで大きく異なります。

七五三の三歳のお祝い(男女)

江戸時代頃に行われていた「髪置の儀」が元になって行われる三歳の七五三のお祝いは、女児のお祝いとして行われているところが多かったです。しかし、女児は七歳でもお祝いがあり、三歳のお祝いと合わせれば2回もお祝いできるのに対し、男児は五歳のお祝いの1回だけでは不公平ではないかということもあり、近年は三歳男児もお祝いすることが増えてきました。

三歳の七五三では、着物に被布を付けるスタイルが和装の伝統的なスタイルになり、男女ともに可愛らしいと人気があります。祝着から仕立て替えをして三歳の着物として用いる人も少なくありません。

三歳の晴れ着を着るのに必要なものは以下の通りです。

・着物(四つ身)

・被布

・襦袢(子供用に楽なものが望ましい)

・履物(ぽっくりなど)

・巾着

・足袋

・腰紐

・髪飾り(かんざしなど)

七五三の五歳のお祝い(男子)

江戸時代に行われていた「袴着の儀」が元になって行われる五歳男児の七五三のお祝いは、大人の男性の正装と同じ、羽織袴姿でのぞみます。

五歳の晴れ着を着るのに必要なものは以下の通りです。

・着物(四つ身)

・羽織

・襦袢

・袴

・袴下帯

・雪駄

・羽織紐

・末広

・懐剣袋

・お守り

・足袋

腰紐

七五三の七歳のお祝い(女子)

江戸時代に行われていた「紐解き/帯解きの儀」が元になって行われる七歳女児の七五三のお祝いは、大人の女性と同じように帯を締めてのぞみます。そのため、七歳のお祝い着を着る際には、三歳のお祝い着を着る時よりも多くの和装小物や着付け小物が必要になってきます。

七歳の晴れ着を着るのに必要なものは以下の通りです。

・着物(四つ身または本裁ち四つ身

・丈二帯や結び帯(作り帯)

・帯揚げ

・帯締め

・しごき

・筥迫(はこせこ)

・末広

・襦袢

・裾除けと肌着

・草履

・足袋

・バッグ

・髪飾り(総絞りの鹿の子やかんざしなど)

・腰紐

・胸紐

・伊達締め

・帯板

・三重紐

・補正用品

・帯枕

ハーフ成人式の着物

ハーフ成人式とは、成人式を迎える20歳の半分である十歳をお祝いするイベントであり、十三参りの代わりに行う人もいます。

ハーフ成人式では、成人式にならって振袖を着ることが多いですが、大人用の振袖では大きすぎるのでジュニア振袖と呼ばれる振袖を着ることになります。ジュニア振袖は子供らしさが残る色柄を特徴としており、成人式の豪華な振袖ともまた違った可愛らしさがあります。

ジュニア振袖を着る時に必要なものは以下の通りです。

・着物(振袖)

・帯(ジュニア用)

・帯揚げ

・帯締め

・帯枕

・帯板

・長襦袢

・肌着と裾除け

・重ね衿(伊達衿)

・腰紐

・胸紐

・伊達締め

・三重紐

・補正用品

・足袋

・草履

・バッグ

・髪飾り(かんざしなど)

・末広

十三参りの着物

十三参りは京都発祥の伝統的な行事であるため、関東圏ではあまり馴染みがないという方も少なくありません。十三参りは虚空菩薩にお参りして知恵と徳を授かり、さらに漢字を納める儀式を行うというものになりますが、漢字は納めないという方もいらっしゃるようです。

さて、十三参りは元々、平安時代に十三歳だった天皇が成人の儀を法輪寺で執り行ったことを起源としていることもあり、十三参りで着る着物は本裁ちの大人の着物が良いと言われています。男子は羽織袴の正装スタイルでのぞむのが一般的です。女子の着物は本裁ちであれば訪問着でも振袖でもどちらでも問題ありませんが、ハーフ成人式も兼ねて行う場合は振袖を選ばれる方がほとんどです。ただし、同じ本裁ちのものでも小紋はカジュアルになり過ぎてしまう場合があるので、できるだけ避け、フォーマルな着物を選ぶようにするのがおすすめです。

女の子の十三参りの着物スタイルで必要なものは以下の通りです。

・着物(本裁ちの振袖か訪問着)

・袋帯(大人と同じものでも大丈夫ですが、華奢な方はジュニア用がおすすめです)

・帯揚げ

・帯締め

・帯枕

・帯板

・長襦袢

・重ね衿(伊達衿)

・肌着と裾除け

・胸紐

・腰紐

・伊達締め

・三重紐(振袖の場合のみ)

・補正用品

・草履

・足袋

・バッグ

・髪飾り(かんざしなど)

・末広

男の子の十三参りの着物スタイルで必要なものは以下の通りです。

・着物(本裁ち)

・羽織

・襦袢

・袴

・袴下帯

・雪駄

・羽織紐

・末広

・足袋

・腰紐

卒業式の着物と袴

最近では小学校の卒業式から、着物と袴スタイルにするという人も増えてきています。ちなみに男子が卒業式に着物でのぞむ場合は、羽織袴の正装スタイルになります。

女の子の袴スタイルに必要なものは以下の通りです。小学生から大人まで、必要なものはまったく同じものになります。

・着物(小振袖など)

・袴

・袴用帯(半幅帯)

・胸紐

・伊達締め

・補正用品

・足袋と草履(もしくは靴下とブーツ)

・髪飾り(リボンやかんざし)

・巾着などのバッグ

男の子の着物スタイルで必要なものは以下の通りです。

・着物

・羽織

・襦袢

・袴

・袴下帯

・雪駄

・羽織紐

・末広

・足袋

・腰紐

子供の浴衣と甚平

子供の夏の着物と言えば、浴衣や甚平です。甚平はセパレートタイプで着せやすく、またご家庭の洗濯機でジャブジャブ洗えることから、幼児の夏着としても大変重宝されています。子供用の浴衣は腰あげや肩あげが施され、胸に付紐がついているものがほとんどですが、小学校高学年の身長の高い女子、男子の浴衣はジュニアサイズになるため、肩あげや腰あげも付紐もないものを着なくてはならなくなります。腰あげや肩あげ、付紐がなくなると簡単には着ることができなくなるので、ある程度着付けの知識は持っておいた方が良いかもしれません。

子供の浴衣を着るのに必要なものは以下の通りです。

・浴衣(腰あげ、肩揚げ、付紐がある)

・必要に応じて肌着や裾除け

・伊達締め(なくても良いが、あった方が安定する)

・兵児帯

・必要に応じて帯板

・下駄

ジュニアサイズの浴衣を着るのに必要なものは以下の通りです。

・浴衣(腰あげ、肩あげ、付紐がない)

・必要に応じて肌着や裾除け

・伊達締め

・胸紐(男性は必要ない)

・腰紐

・必要に応じて帯板

・兵児帯もしくは半幅帯(女性)か角帯(男性)

・下駄

大人の着物を子供用に、子供の着物を大人用に仕立てることは可能?

着物は決して安いものではないため、できるだけコストを落とす工夫をしたいと思われる方も多いでしょう。ここでは、自分の大人用の着物を子供用に仕立て替えることはできるのか、子供の着物を大きめに作って将来も着られるようにすることはできるのかについて解説していきます。

大人の着物を子供用に作り直すことはできる?

結論から言いますと、大人の着物を子供用に作り直すことはできます。ただし、元の大人のサイズに戻すことはできません。

大人の着物を一度解いて反物のような状態に戻した上で、子供のサイズに合わせて再誂えすることはできます。しかし、将来大人になった時には大人のサイズで着られるように、切らずに子供サイズに直してほしいというのは難しいでしょう。

いくら腰あげや肩あげで調整できるからとは言え、あまりに余分が出てしまうと、肩あげした部分と腰あげした部分に布が集まり過ぎて、大変不格好になってしまうのです。さらに着心地も良くないので、「無理して着ている」といった印象が強くなる恐れがあります。

もし、どうしても裁断することなく子供に着物を譲りたいということであれば、子供が大きく成長し、多少の調整で着物が着られるようになるのを待つのがおすすめです。

本裁ち四つ身の着物を大人になっても着られるように仕立てられる?

本裁ち四つ身の着物は、裁ち方は大人と同じ裁ち方ですが、子供用に仕立てる場合にはサイズ感を子供のものに合わせる必要があります。大人でも着られるようにとするとかなり余分が必要になるため、上手に四つ身仕立てにできないということも出てきます。また、仮に四つ身仕立てにできたとしても、肩あげ部分と腰あげ部分の重なりが分厚くなってしまい、本来の着物の美しさが損なわれてしまいます。こういったことから、本裁ち四つ身の着物を大人になっても着られるように裁断し、仕立てをしてくれるところはほとんどありません。

本裁ち四つ身は、本裁ちであっても子供の着物です。適齢期に、適切なサイズのものを着せてあげましょう。そして、将来の着物は、またその時に考え、必要ならば誂えるようにするのが良いのではないでしょうか。

七歳のお祝いで着た着物を十三参りに着ることはできる?

七五三の七歳のお祝いで着た着物をもう一度十三参りで着たいと思われる方は多いです。1回しか袖を通さないのはもったいないという気持ちは分かりますが、結論からすると、十三参りで七五三の七歳の着物を着るのは難しいと言えます。

そもそも、七歳というとまだ小学校の1年生ぐらいですが、十三歳というともう中学生になっています。その差がどれほどのものかは大体想像がつくのではないでしょうか。身長はもちろん、体格だって大きな差があります。多少大きめに七五三用の着物を作っていたとしても、着られないことの方が多いです。七歳から十三歳までの成長期は、大人の予想を凌駕して、著しく成長していくものです。

十三参りには、ぜひ十三参り用の着物を用意し、中学生らしい和装姿を整えてあげてください。購入するのはちょっとという方は、和装小物含めてフルセットで借りられる着物のレンタルを利用してみるのはいかがでしょうか。ジュニア振袖や十三参り用振袖と呼ばれる着物は、お姉さんらしさも兼ね揃えた素敵なものが多いです。ぜひ一度着物のレンタルで検索してみてください。

七五三や十三参り、卒業式用の着物は、シーズンになるとあっという間に予約が埋まってしまうことがあります。レンタルを前向きに考えているという方は、早めに商品チェックしておくことをおすすめします。

まとめ

子供の着物についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。

同じ着物でも、子供の着物には様々な種類や特徴があり、奥深さを感じることができたのではないでしょうか。

日本の伝統行事に参加する時には着物を着せてあげたいと思われている方、ぜひそのお気持ちを大切に、着物を用意してあげてください。近年は、着物のレンタル品の質もあがってきており、今店頭ではあまり売り出されていないようなレトロな色味の着物や子供が好きそうな色味の着物や商品も多く取り揃えられています。

レンタル着物のサイズ表記は尺ではなくcmがほとんどであり、また身長や体型別で検索することもできるなど便利になっているので、格式ある呉服店に足を運ぶよりもハードルも低いのではないでしょうか。ぜひ一度見てみてくださいね。

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