頭の後ろのアップスタイルをより美しく見せてくれる夜会巻きは煌びやかなパーティーシーンからビジネスシーンはもちろん、ちょっとしたお出掛けスタイルにもアレンジがきく優れもので、好んで用いているという方も多いのではないでしょうか。
夜会巻きは欧米から輸入された髪型ではありますが、衿足がすっきりするスタイルということもあり、実は着物との相性もとても良いのです。衣紋を抜いて首回りをすっきりさせ、さらに夜会巻きに髪の毛を整えることで、首回りが本当に美しく見えます。
今回は、そんな夜会巻きについて、歴史や基本情報を整理した上で、自分でできる夜会巻きのやり方についても詳しく解説していきます。これまで夜会巻きに挑戦して上手くできなかったという方もぜひトライしてみてください。
夜会巻きについて知る

ここでは、夜会巻きとはそもそもどんなものなのか、いつ頃から出てきたヘアスタイルなのかということについて解説していきます。
夜会巻きとは?
夜会巻きとは、ヘアスタイルを表す用語の一つで、髪の毛の衿足部分をすっきりとまとめ、髪の毛のボリュームを後頭部もしくは頂点に持たせるようにねじり上げてまとめたアップスタイルの髪型を言います。
「夜会巻き」という言葉は和語で、一般的には「French twist(フレンチツイスト)」、「French roll(フレンチロール)」などと呼ばれています。
和名が「夜会巻き」なのは、この髪型が欧米では舞踏会などの夜会で用いられていたことに由来しています。ロールアップして固定するので、ヘアスタイルが崩れにくく、かつ洗練された気品があることから、ダンスをしなくてはいけない舞踏会や夜会でよく用いられていたそうです。
夜会巻きの基本の形
夜会巻きは、髪の毛の長さによってまとめ方が多少違ったり、アレンジを多く用いてまとめたりと、汎用性が高い髪型になっており、「夜会巻き風」と題された髪型も多く紹介されています。ここで、今一度、オーソドックスな夜会巻きとはどんな髪型なのかについて確認しておきましょう。
夜会巻きのオーソドックスな形は、後ろにまっすぐのねじり上げが見られ、毛先などが髪束の内側に隠されるなどして美しく整えられたものになります。シニヨンともまた違った縦長の髪のボリューム感に洗練されたものが感じられ、よりきちんと整えられた夜会巻きはフォーマルシーンに最適です。
また、ねじり上げた髪の上にサイドから髪を覆いかぶせて、髪の流れを無くしてしまうという、より完成度の高い夜会巻き(通称「被せ夜会巻き」)も定番の夜会巻きとして知られています。しかし、この夜会巻きは自分一人でやろうとするのはかなり難易度が高く難しいため、マスターするには練習が必要となります。
夜会巻きの歴史
夜会巻き(フレンチツイスト)が、いちヘアスタイルを表す用語として登場したのは1850年頃ですが、このヘアスタイル自体は18世紀に既にあったと考えられています。美しく整う上に、きちんと髪が固定されるこのヘアスタイルは特に舞踏会、夜会で好んで用いられ、ハイクラスの女性を象徴するものとして人気が出ました。格式高い場にもそぐうヘアスタイルとして、欧米では今もプロムやウェディングの際にこの髪型を選ばれる方は多いです。
さらに現在では、オフィスヘアスタイルやキャビアアテンダントのヘアスタイルとしてビジネスシーンで用いられるなど、さまざまな場面で夜会巻きが取り入れられています。ルーズにまとめた夜会巻きはカジュアルシーンにも取り入れられており、歴史的にみても、比較的身近な髪型となってきたと言えるでしょう。
ところで、18世紀に始まったこの髪型はずっと人気を保っていたのかというとそうでもありません。舞踏会や夜会が多く開かれ、まだまだ貴族が勢力を持っていた時代には流行っていた髪型だったのですが、貴族社会の衰退などと共に一時は忘れ去られていました。
しかし、1940年代、時のハリウッドスターであるグレース・ケリーやオードリー・ヘップバーンらがクラシカルなドレスに身を包んで、髪を夜会巻きにアップにして合わせたことで、夜会巻きは再び注目を浴びることとなりました。夜会巻きはかんざしや鉛筆一本あれば簡単にできる髪型でありながら、きちんと整えてフォーマル用にも、無造作に整えてカジュアル用にもアレンジができ、自分で結える手軽さから一気に人気が出たのでした。
夜会巻きは、長い歴史の中でさまざまなアレンジが加えられ、今なおそのバリエーションは増え続けているとさえ言われています。
夜会巻きと和装

ここでは和装に似合う髪型、着物と夜会巻きの相性、和装に似合う夜会巻きアレンジについて解説していきます。
和装に似合う髪型とは?
和装に似合う髪型は、アップスタイルのものになります。洋装とは異なる特徴的な衣紋の着こなしをより一層美しく見せるためにも、首元に髪が掛からない方が望ましいのです。
十二単の時代は大垂髪(おすべらかし)といって、長髪を垂らしているのが定番でしたが、この時代はまだ衣紋を抜くという発想がありませんでした。日本髪が結われるようになる江戸時代以降、アップスタイルの髪型と衣紋を抜くというのがセットで行われるようになり、定着しました。着物姿が美しく見えるだけではなく、女性の艶やかさまでも演出できる首の見せ方は人気を博し、現在もそれを継承しているのです。
髪の毛もきちんとまとめてアップスタイルにして着物を着ると、着こなしが美しくなるので大変おすすめです。髪が短く結べないという場合も、風が吹いてボサボサにならない工夫をするなどして、身だしなみを整えると良いでしょう。
ちなみに、袴姿に合わせる髪型はダウンスタイルやハーフアップスタイルなども多く、和と洋を融合したスタイルは明治時代の頃から人気があります。このようなダウンスタイルのヘアスタイルにする際は、衣紋は抜きすぎないようにして、髪の毛の毛流れを邪魔しない工夫をします。
和装でも夜会巻きは人気
アップスタイルというと、シニヨン、夜会巻きが王道の定番といったところになるでしょう。どちらの髪型も自分で結うことができるという点から、和装と合わせて用いられることが多いです。夜会巻きは、コーム1つで留めることができるので、お持ちの和簪などを使って夜会巻きを整えると、より素敵なコーディネートとなることでしょう。
夜会巻きは、普段あまり髪の毛を結わないという方にとっては少々ハードルが高いものに感じられるかもしれません。しかし、コツをつかむことで簡単にできるようになるので、ぜひマスターして、和装用髪型のレパートリーの一つとして活用してみてください。
和装用の夜会巻きとは
和装に合わせて髪型を夜会巻きにする場合、ルーズにまとめるよりもきっちりまとめる方がおすすめです。あまりきっちりまとめてしまうと老けて見えてしまうのではと思われる方もいるかもしれませんが、ルーズにまとめて髪の毛がバラバラと落ちてきてしまうと首回りのすっきり感が失われ、髪崩れしている印象が強くなってしまい、場合によっては老けた(疲れた)印象を与えることになりかねないのです。そのため、和装においてはきっちりまとめるのが良いと言われています。
ただし、きっちりまとめるとは言っても、バレエ頭のように引っ張ってきつくまとめる必要はまったくありません。むしろ、正面から見て髪の毛にボリュームがないと着物のボリュームとバランスが取れないので、前髪部分を全てなでつけてボリュームを無くしてしまうオールバックスタイルというのだけは避けた方が無難でしょう。夜会巻きは上品で落ち着いた印象になる髪型のため、着物の雰囲気やご本人の雰囲気に合わせて選ぶようにしてくださいね。
着物姿には日本髪が似合うと考えられてきたように、着物に合う髪型はある程度のボリュームが必要になってくると言えます。どの方向から見てもボリューム感が出ているのが本当は望ましいのですが、特に人目に付きやすい正面部分のボリューム作りは忘れないようにしましょう。前髪を立ててボリュームを出す、あんこ(毛たぼ)を入れてボリュームを出すなど工夫することでバランスよい髪型を作ることができます。夜会巻きで後ろをすっきりさせる分、前や横のボリュームをいつも以上に意識して作れると、和装向きの夜会巻きヘアスタイルになるのです。
夜会巻きの衿足部分は薄くきっちりまとめ、トップやトップ脇、フロントにボリュームを持たせるとより格式高い着物に似合う格調高いヘアスタイルになります。色々な夜会巻きの動画や画像を参考に、自分に似合う夜会巻きを研究してみるのもおすすめです。
自分で結う夜会巻きと人に結ってもらう夜会巻きの違い

夜会巻きは自分で結うことができますが、どのぐらいの髪の毛の長さがあると良いのでしょうか。また、ここでは自分で結う夜会巻きと他人に結ってもらう夜会巻きの違いについても解説しています。
夜会巻きができる髪の長さとは?
夜会巻きが無理なくできる髪の毛の長さは、ミディアムロング、セミロングです。これ以上長い髪の毛に長さはねじり上げるのは楽になるものの、余った毛先を美しく整えるのに苦労したり、ボリュームが出過ぎた際の整え方に工夫が必要になってきたりします。ミディアムロングよりも短いショートヘアの場合、ギリギリでも結べる長さがあれば、夜巻き風の髪型に整えることができるのです。ただし、自分でやるのは難しいので、誰かにお願いできるのであれば結ってもらうのがおすすめです。
自分で結う夜会巻き
自分で結う夜会巻きにも色々なバリエーションがありますが、もっともオーソドックスなやり方の夜会巻きが結いやすいのではないでしょうか。
脇の毛を別に分け取り、最後に夜会巻きの縦ロールを隠すように脇の毛で覆うというやり方で結う「被せ夜会巻き」は、髪の毛のアレンジに慣れている方でないとかなり難しいです。
自分で髪の毛を結う際には、どうしても頭の後ろを見ることができず、感覚的にやりながら、都度手鏡などを用いて大きな鏡に反射させながら確認する必要があります。この工程に慣れるまではアレンジを用いないオーソドックスなやり方の夜会巻きで練習するのがおすすめです。
人に結ってもらう夜会巻き
人に夜会巻きを結ってもらう時は、自分ではなかなか美しくできない、髪の毛流れが美しい夜会巻きや被せ夜会巻きをお願いしてみてはいかがでしょうか。
衿足部分は薄く、トップにボリュームが来る夜会巻きで、ロール部分が綺麗なエスカルゴ(カタツムリの殻)に整ったものや被せ夜会巻きのように前の毛を夜会巻きのロール部分の上に後から被せて毛流れが分からなくなるような芸術的なものにするなど、いくらでもアレンジしてもらうことができます。
美容師さんに夜会巻きをお願いする際は、前髪のボリューム、脇のボリュームをどうするか、夜会巻きのロール部分をどのようにアレンジするか前もってしっかり決めておき、参考写真を用意しておくとスムーズにアレンジしてもらえます。
髪の毛のアレンジが得意な友達や家族の人に頼む場合は、無理のない範囲で要望を伝えてみましょう。
夜会巻きに挑戦(ベーシックなやり方編)

ここまで、夜会巻きとはどのような髪型なのかということについて詳しく解説してきました。ここからは、自分でやる夜会巻きのやり方について解説していきます。
用意するもの
・ヘアワックスやヘアローション、ヘアオイル
・くし
・ブラシ
・ヘアスプレー(固定用)
・必要に応じてヘアアイロン
・夜会巻きを固定するためのコーム
・固定用のヘアピンやUピン
やり方
① ヘアワックスやヘアローション、ヘアオイルのいずれか、普段用いているものを用意し、髪の毛全体に馴染ませます。この作業をすることで、髪の毛がまとまりやすくなり、さらにツヤも出ます。
髪の毛がまとまりにくい方は、この後毛先をヘアアイロンで軽く巻いておくと良いでしょう。
② 髪の毛を後ろで1本にまとめねじり上げます。この時、髪の毛をまとめる位置は下の方で大丈夫です。毛先が上向きになるよう、根元までしっかりねじります。ねじる向きは右向きでも左向きでも大丈夫ですが、決めた方向だけにねじり、毛束がたるまないようしっかり上に引き上げながらねじります。
③ これ以上ねじることができないというところで、毛先部分を折りたたんで毛束の中に入れ込むようにします。
④ ねじりあげた部分の表面をコーム(表面が下)で少しすくい、反転させてコームの表を出すようにしながら毛束の下に差し込んで固定します。地肌に差し込み過ぎると肌を傷つける恐れがあるので気を付けたいところですが、浅過ぎるとしっかり固定できないので注意しましょう。毛の量が多い方や長さが長いという方は、Uピンを使って毛束をさらに固定するのがおすすめです。後れ毛などはピンで固定し、最後にスプレーをかけて完成となります。
ポイント
夜会巻きを成功させるポイントは、髪の毛をねじり上げる位置がきちんと一直線になっているか、ねじっている最中に緩んでいないか、ねじりが十分かというところにあります。とくに、ねじる方向がまっすぐでないと、綺麗な縦ロールが作れないことがあります。ねじりながら、まっすぐできているかどうかチェックしてみると良いでしょう。
最初は難しいところもあるかもしれませんが、ぜひ練習して、夜会巻きをマスターしてください。
時短でできる夜会巻き
この方法では、より簡単にねじることができるので、ねじるのが苦手という方はぜひトライしてみてください。
用意するもの
・ヘアワックスやヘアローション、ヘアオイル
・くし
・ブラシ
・ヘアスプレー(固定用)
・必要に応じてヘアアイロン
・夜会巻きを固定するためのコーム
・固定用のヘアピンやUピン
やり方
① ヘアワックスやヘアローション、ヘアオイルのいずれか、普段用いているものを用意し、髪の毛全体に馴染ませます。この作業をすることで、髪の毛がまとまりやすくなり、さらにツヤも出ます。
髪の毛がまとまりにくい方は、この後毛先をヘアアイロンで軽く巻いておくと良いでしょう。
② 髪の毛を下の方で1つにまとめて右手で持ちます。
③ 左手の人差し指と中指だけをくっつけます(以後これをAとします)。Aを髪の毛を握っている右手の少し上に用意します。
Aに右手で持っていた髪の毛を下から上へ巻き付けます。この時髪の毛が緩まないよう注意してください。
④ Aをねじりながら、Aに巻き付けた髪の毛をねじります。髪の毛が短い人は半回転から1回転ほど、髪の毛が長い人は2、3回転させ、毛先の余分が毛束に隠れる程度になるまでねじり上げます。
⑤ Aは髪の毛から引き抜かず、上にひっぱりながら待たせておきます。ねじりあげた部分の表面をコーム(表面が下)で少しすくい、反転させてコームの表を出すようにしながら毛束の下に差し込んで固定します。髪が固定されたことを確認してから、Aを抜きます。さらにUピンで固定し、余っている毛先は毛束に入れ込んで固定します。必要に応じてヘアスプレーで髪を固定して、完成です。
ポイント
髪のねじり方が特徴的で難しく感じるかもしれませんが、慣れると夜会巻きをするのがとても楽になります。この方法は美しく整える方法というよりはいかに簡単に時短でセットすることができるかというものになるので、オフィシャルな場用の夜会巻きというよりは、お稽古やちょっとした外出、浴衣に合わせる夜会巻きと考えて用いると良いでしょう。
やや短めのショートヘア向き夜会巻き
髪の毛の長さがボブとミディアムの間ぐらいの長さの方向けの夜会巻きのやり方です。このやり方はセミロングの方でも問題なくできる方法なので、気になる方はぜひお試しください。
用意するもの
・ヘアワックスやヘアローション、ヘアオイル
・くし
・ブラシ
・ヘアスプレー(固定用)
・必要に応じてヘアアイロン
・プラゴム数本
・固定用のヘアピンやUピン
やり方
① ヘアワックスやヘアローション、ヘアオイルのいずれか、普段用いているものを用意し、髪の毛全体に馴染ませます。この作業をすることで、髪の毛がまとまりやすくなり、さらにツヤも出ます。
髪の毛がまとまりにくい方は、この後毛先をヘアアイロンで軽く巻いておくと良いでしょう。
② 髪の毛を後ろで2等分し、右半分のものでポニーテールを作ります。高さは頭の頂点と衿足の真ん中ぐらいの高さで、高すぎない位置を目安にプラゴムで結びます。ポニーテールの毛先の方もプラゴムで留めるのですが、毛先でループを作った状態をゴムで固定しておくと後々処理が楽になります。2本のゴムの間隔は短くて4,5cmほど、長くて8cmほどあると良いです。
毛先のループを下から内側に折り上げて固定します。
③ 左半分の毛を、今作った毛束に被せます。この時毛先の方をねじりながら被せると、夜会巻き風に美しく整います。髪の毛が緩まないようにねじり、生え際部分までねじり切ったら、毛束の中に押し込みつつ、ピンで固定します。余った毛先は丸めて毛束の中に入れて固定します。長い髪の方は余った毛先を綺麗に巻いて固定すると、とても美しい仕上がりになりますよ。最後に、ヘアスプレーで固定して完成となります。
ポイント
今回は大きな夜会巻き用のコームは用いないで作る夜会巻きとなります。コームを使わない分、ピンを多用してしっかり固定するのがポイントです。髪の毛が短い方は、最初のポニーテールをできるだけ左側よりの真ん中で結ぶようにすると、後で左の毛を被せやすくなります。髪の毛の量、長さによって調整してみると良いでしょう。
夜会巻きっぽく見せるアレンジ
夜会巻きはどうしても上手にできないけれど、夜会巻きっぽく見せたいという時におすすめの方法です。
用意するもの
・ヘアワックスやヘアローション、ヘアオイル
・くし
・ブラシ
・ヘアスプレー(固定用)
・必要に応じてヘアアイロン
・夜会巻きを固定するためのコーム
・ヘアゴム、プラゴムなど数本
やり方
① ヘアワックスやヘアローション、ヘアオイルのいずれか、普段用いているものを用意し、髪の毛全体に馴染ませます。この作業をすることで、髪の毛がまとまりやすくなり、さらにツヤも出ます。
髪の毛がまとまりにくい方は、この後毛先をヘアアイロンで軽く巻いておくと良いでしょう。
② 少し高めの位置で髪を1つにまとめ、ゴムで固定します。ゴムで固定した頭側の方の毛を上下に2等分して間を作り、その間に毛先を右から左へ通します。左側で毛先を引っ張って引き締めます。
③ 緩まないようにしながら、毛先の部分を小さなプラゴムで束ねて留めます。ゴムで留める位置は、毛先から2、3cm上のところで、毛先がバラバラになるのを防ぐ目的で留めます。
④ ゴムで固定した毛先を右へ、緩まないようにしながら持ってきます。夜会巻き用のコームの表を下にして左から右へ、毛先のゴムに引っ掛けるようにして差し、反転させて毛束にコームを差しこんで完成です。必要に応じてUピンやピンで髪を固定します。
ポイント
この方法では、ゴムを何本も用いるため、しっかり髪の毛が固定されているという安心感があります。夜会巻きに自信がないという方や夜会巻きが崩れないか心配という方におすすめの方法です。髪の毛をまとめた後に、ゴムの上部分で髪の毛を二分割してトンネルを作るというところがややトリッキーではありますが、慣れると問題なくできるので、ぜひ練習してみてください。
上級者向け夜会巻き
上級者向けの夜会巻きとしてご紹介するのは、ねじらない、「被せ夜会巻き」と呼ばれるものになります。髪の毛は長い方がやりやすいので、ロングヘアの方はぜひ挑戦してみてください。
用意するもの
・ヘアワックスやヘアローション、ヘアオイル
・くし
・ブラシ
・ヘアスプレー(固定用)
・必要に応じてヘアアイロン
・ヘアゴムやプラゴムなど数本
・固定用のヘアピンやUピン
やり方
① ヘアワックスやヘアローション、ヘアオイルのいずれか、普段用いているものを用意し、髪の毛全体に馴染ませます。この作業をすることで、髪の毛がまとまりやすくなり、さらにツヤも出ます。
髪の毛がまとまりにくい方は、この後毛先をヘアアイロンで軽く巻いておくと良いでしょう。
② ハーフアップよりもやや少ない量で、上部分を取り分けておきます。
③ 残りの部分は頭の真ん中あたりの高さで1本にまとめます。この時、衿足部分が綺麗にアップになっていることを確認しましょう。緩んでいたり、髪の毛が残っていたりするととても残念なことになるので、きちんと髪の毛が整っていることをここで確認しておきます。結んだ髪の毛でやや緩めに三つ編みをして、毛先はしっかりゴムで固定します。
三つ編みは髪の毛を固定したゴムの周りに巻き付けるようにしてUピンで固定します。平べったさを意識しながらお団子風にまとめるのがおすすめです。よりトップにボリュームを持たせたい場合は、ゴムの上側にお団子を持ってくると良いでしょう。
④ 下部分が固定できたら、②で取り分けておいた髪の毛を下ろしてきます。この時、髪の毛がバラバラにならないよう、くしで整えながらゆっくり③のお団子に被せるように髪を下ろしてくるのがポイントです。お団子部分がしっかり隠れたことを確認したら、お団子の下で髪の毛をねじるようにしてまとめ、ピンで固定していきます。毛先までねじれたら、毛先をくるくる巻き上げ車輪のような形にして、ピンで固定して出来上がりです。このくるくるの部分がカタツムリの殻のように見えるということで「エスカルゴ」などと呼ばれることもあるようです。
最後にヘアスプレーをして固定して完成となります。
ポイント
この夜会巻きではロールを作りません。最初に行う髪の毛を二分割するところで、それぞれの量の調整が難しくなってくるのですが、やっているうちに感覚がつかめるので、練習をおすすめします。お団子の作り方は三つ編みでなくても大丈夫ですが、三つ編みにしておくとまとめやすいという利点があるので、三つ編みを選択される方が多いようです。よりきちんと固定したいという場合は、ネットを使ってシニヨンを作ってしまうのも良いでしょう。自分のやりやすい方法をぜひ見つけてみてください。
まとめ
夜会巻きについて解説してきましたが、いかがでしたか。
夜会巻きは洋装のみならず、和装にもよく似合う髪型として人気があります。特に、和装から洋装に着替える必要がある際など、どちらにも似合う夜会巻きを選ばれる方は多いです。
和装に似合う夜会巻きは、衿足部分が薄くすっきりしていて、トップにボリュームがあるもので、特にオフィシャルなシーンに相応しいです。ボリュームが多ければ多いほど、格の高い着物との釣り合いが取れるので、華やかなパーティーや結婚式に参列する際には、ボリューム感のある夜会巻きがおすすめです。
ロールアップするよりも被せるタイプの夜会巻きの方がボリューム感は出しやすいと言われていることもあり、結婚式などの場では被せ夜会巻きにされている方も多く見ますね。素敵な毛先のあしらい方、絶妙なバランスのボリューム感にうっとりされた方もいらっしゃることでしょう。
本記事では、自分でできる夜会巻きについてもご紹介してきました。上級者向けの被せ夜会巻きからゴムを使った簡単な夜会巻きまでさまざまあり、工夫次第で夜会巻き風の髪型はいくらでも作れるということがよく分かったのではないでしょうか。
最近ではYouTubeにも夜会巻きやフレンチロールのやり方、アレンジ方法を紹介した動画が沢山アップロードされているので、そうした動画も参考にしながら夜会巻きにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
