2026年最新版!着物の種類と格、着用シーンについて分かりやすく解説!

着物は、さまざまな種類があり、それぞれの着物の違いや特徴が分からない方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、それぞれの着物の種類と特徴を中心に、着物選びに欠かせない格式、おすすめの着こなし方、帯と生地の選び方、レンタル着物について、詳しく解説していきますので、自分に相応しい着物選びの参考にしてください。

目次
  1. 着物とは?
  2. 着物の格とは?
  3. 着物の格を左右する大切な6つのポイント
  4. 帯の格とは?
  5. 帯の格を決定づける大切な6つのポイント
  6. 着物にはどんな種類があるの?
  7. 子ども用の着物
  8. 女性用の着物
  9. 男性用の着物
  10. 帯の種類とは?
  11. 子ども用の帯
  12. 女性用の帯
  13. 男性用の帯
  14. 帯と着物のおすすめコーデ一覧
  15. 着物を着付ける際に必要な和装小物
  16. 家紋の数と格とは?
  17. 着物の格と種類一覧表
  18. 格式が高い文様とは?
  19. 有職文様(ゆうそくもんよう)
  20. 吉祥文様(きっしょうもんよう)
  21. 正倉院文様(しょうそういんもんよう)
  22. 着物の柄付けとは?
  23. 絵羽模様(えばもよう)
  24. 小紋柄
  25. 帯の柄付けとは?
  26. 全通柄(ぜんつうがら)
  27. 六通柄(ろくつうがら)
  28. お太鼓柄
  29. 着物は大きく分けると「染め」と「織り」の2種類!
  30. 「染め」の着物とは?
  31. 「染め」の代表的な着物5選!
  32. 「染め」の代表的な帯3選!
  33. 「織り」の着物とは?
  34. 「織り」の代表的な着物5選!
  35. 「織り」の代表的な帯3選!
  36. 染めの着物に織りの帯を合わせるのが基本!
  37. 着物を選ぶ際に気を付けたいポイント
  38. 素材
  39. 季節
  40. 素材ごとの適した季節やお手入れ方法
  41. シーン別のおすすめの着物一覧
  42. 着物を探すなら「京都きもの市場 着物宅配レンタル」!
  43. レンタル着物が選ばれる理由とは?
  44. 特別な場面には自分に合うレンタル着物で出かけよう!

着物とは?

「着物」は、平安時代頃に誕生したとされる日本の伝統的な衣装です。

生地を直線的に縫い合わせた衣服で、着付け方や体型に応じて調整できるのが魅力です。

明治時代に「洋服」が伝来してくるまでは、日本人にとっての日常着で、「洋服」に対して「和服」と呼ばれています。

着物の格とは?

着物の格は、「第一礼装」「準礼装」「略礼装」「外出着」「普段着」の5種類に大別できます。
そのため、着用シーンやTPOに合わせて、適切な格の着物を選ぶ必要があります。

・第一礼装(だいいちれいそう)
主に格式の高い結婚式などの冠婚葬祭や公式儀礼の場など、かしこまった場面に相応しい最も格式の高い服装です。

・準礼装(じゅんれいそう)・略礼装(りゃくれいそう)
結婚式の列席、記念式典、お茶席などの格式あるセミフォーマルな場面に最適な装いです。

・外出着(がいしゅつぎ)・おしゃれ着
礼装や準礼装を着るほどフォーマルな場面ではなく、趣味の集まりや観劇、パーティーなどの少しかしこまったシーンで着用できるおしゃれな着物です。

・普段着(ふだんぎ)・街着(まちぎ)
日常生活やちょっとしたお出かけに適していて、礼装や外出着ほど気負わずに気軽に着られる格好です。

準礼装以上は結婚式などのフォーマルシーンの着物で、外出着以下はちょっとしたお出かけなどのカジュアルシーンの着物になります。

着物の格を左右する大切な6つのポイント

着物の格は、紋の数や着物の種類、描かれている模様などによっても異なります。

・模様

・素材

・柄付け

・家紋の数

・着物の種類

・織りか染めか

帯の格とは?

着物と同様に、着物の上から締める帯にも格があります。

帯の格を決定づける大切な6つのポイント

帯の格も、染めか織りか、金銀の糸の使用率、柄付けによっても変わってきます。

・文様

・素材

・柄付け

・帯の種類

・染めか織りか

・金銀の糸の使用率

おめでたい金や銀の刺繍が入っていない帯よりも、金や銀の糸、金彩や銀彩をふんだんに用いた豪華な帯の方が格式が高くなります。

金や銀を多く使用している帯はフォーマル向け、金や銀が全く入っていない帯はカジュアル向けと考えると安心です。

着物にはどんな種類があるの?

着物の種類を 「子ども」「女性」「男性」に分けて、説明します。

子ども用の着物

・一つ身
0歳児~2歳児に適した乳幼児用の着物で、お宮参りの際に着用する産着としても有名です。
子どもの成長を願い、背縫いなく仕立てた反物1枚を肩上げや腰上げはあえてせずに、付け紐で固定して使用するのが一般的です。

・三つ身
2歳児~4歳児向けの幼児用の着物で、男女ともに七五三での3歳の衣装としても人気です。
三つ身の場合は、通常子どもの身長や体格に合わせて、事前に肩上げや腰上げを行います。

・被布コート
袖がないベストのような形をした着物で、主に2歳~4歳くらいの幼児にぴったりな衣装です。
着用時は、着物の上から羽織るだけと帯を締めたり、着付けが手軽にできたりする点も人気で、七五三で3歳児のみが着用できる特別な着物です。

・四つ身
5歳児~12歳ころまでの子ども用の着物で、名前は身長のおよそ4倍の長さの反物を用いていることに由来しています。七五三での7歳のお祝い着から、お正月や雛祭り、卒業式、結婚式のお呼ばれ着物まで、幅広く活用できます。

・羽織袴(はおりはかま)
羽織袴は、男性の正装であり、大人の装いと同様に、五つ紋付きの黒無地の長着と縞模様の仙台袴に羽織を重ねるのが正式なスタイルです。ただし、七五三などで3歳や5歳の幼児が着用する場合には、それほどマナーにこだわらず、おめでたい柄が描かれた長着や羽織を着用したり、羽織を着なかったりする場合もあります。

女性用の着物

・打掛(うちかけ)

「打掛」は、結婚式や披露宴で花嫁のみが着用する特別な着物で、白一色で仕立てた「白無垢」と、華やかな柄や色が目を引く「色打掛」の2種類があります。

・黒紋付(喪服)

「黒紋付」は、喪の場面での第一礼装で、黒一色の着物に五つ紋が入っています。
お通夜や葬式などの葬儀では、黒一色の「黒喪帯」を合わせ、喪服として着用するのが定番です。

・黒留袖(くろとめそで)

「黒留袖」は、上半身は黒無地で裾にのみ絵羽模様が入っているのが特徴の着物で、既婚女性の第一礼装です。
主に、結婚式や披露宴などで新郎新婦の母親や祖母などの親族、仲人などが着用します。

・色留袖(いろとめそで)

「色留袖」は、上半身は黒以外の無地、裾にだけ絵羽模様が描かれた着物です。
未婚と既婚を問わずに着用できることから、結婚式や披露宴に新郎新婦の親族が出席する際に着用することが多いです。

・振袖(ふりそで)

「振袖」は、長い袖が特徴的な着物で、未婚女性の第一礼装です。
袖丈によって「大振袖」「中振袖」「小振袖」に分かれていて、袖丈が長く重厚感がある「大振袖」は披露宴や結婚式、「中振袖」は成人式、袖丈が短く動きやすい「小振袖」は卒業式などに適しています

・訪問着(ほうもんぎ)

「訪問着」は、肩から裾にかけての生地全体に絵羽模様が描かれている着物で、 準礼装にあたります 。
友人や会社同僚の結婚式のお呼ばれ着物や入学式と卒業式、お宮参りの母親の着物にぴったりです。

・色無地(いろむじ)

「色無地」は、黒以外の単色に染め上げた文様が全く描かれていない略礼装の着物です。
家紋の数や地紋の有無によっても格が変化し、家紋と地紋ありの場合は「準礼装」になり、七五三やお宮参り、卒業式、入学式などのフォーマルな場面で着用できます。

・付け下げ(つけさげ)

「付け下げ」は、訪問着に次ぐ格の着物で、全体的に訪問着よりも柄が控えめで左肩にワンポイントの柄が描かれているのが通常です。
帯によって格が変わり、「袋帯」を結ぶとフォーマルな卒業式や入学式、七五三の母親の着物に、「名古屋帯」を締めるとカジュアルな観劇や食事会に向いています。

・小紋(こもん)

「小紋」は、生地全体に細かな同じ柄を繰り返しデザインした着物で、お茶のお稽古などの普段着として親しまれています。
ただし、小紋の中で最も格式が高い「江戸小紋」は別格で、一つ紋を入れると「準礼装」と同格になります。

・御召(おめし)

「御召」は、正式名称が「御召縮緬(おめしちりめん)」という先染めの着物です。
名前は、江戸幕府の第11代将軍だった徳川家斉が愛用していたことから、「高貴な方がお召しになる」ことに由来しています。
格は小紋と紬の間で、お茶会や食事会、観劇、パーティーなどで着用可能です。

・紬(つむぎ)

「紬」は、紬糸を染めた後に織りあげる先染めの着物で、「結城紬」「大島紬」「牛首紬」などが有名です。
格としては「普段着」で、習い事や食事会、パーティーなどの日常的なおしゃれ着に適しています。

・浴衣(ゆかた)

「浴衣」は、夏向けの着物であり、一番格の低い着物で、元々は湯上りのくつろぎ着や寝巻きを起源としています。
速乾性や通気性に優れていて、夏祭りや花火大会などのシーンで人気です。

・袴(はかま)

「袴」は、仕切りで2股に分かれた下半身に身に着ける衣服で、パンツに似た形状の和服です。
袴を着る際は、袖丈の短い小振袖(二尺袖)を合わせることが多く、卒業式でも人気のコーデです。

男性用の着物

・黒紋付(くろもんつき)
男性は、子ども用と同じで、結婚しているかどうかや年齢にかかわらず、「黒紋付羽織袴」が第一礼装とされています。結納や結婚式、披露宴、葬儀、成人式などのシーンで着用可能です。

・色紋付(いろもんつき)

「色紋付羽織袴」は、黒以外の単色の着物と羽織、袴を組み合わせたスタイルです。 結婚式や披露宴、茶席、成人式などのシーンに適しています。
結婚式で着用する場合には、新婦に格を合わせる必要がありますので、新婦が白無垢や色打掛なら新郎は「黒紋付羽織袴」、新婦が振袖なら「色紋付羽織袴」がおすすめです。

・御召
女性用と同じです

・紬
女性用と同じです

・浴衣
女性用と同じです

帯の種類とは?

帯の種類について、「子ども」「女性」「大人」ごとに分けて、詳しくみていきましょう。

子ども用の帯

・兵児帯(へこおび)
「兵児帯」は、綿やポリエステルなどの柔らかい素材を生かした帯で、圧迫感が少なく、締め心地のよい帯です。
子どもの着物や女性の浴衣、男性のくつろぎ着との相性が抜群です。

女性用の帯

・丸帯(まるおび)
「丸帯」は、1枚の生地を2つに折って縫い合わせた帯で、戦前までは一番格式の高い帯として有名でした。
袋帯が主流になった現在では、色打掛や白無垢などの花嫁衣装や舞妓の衣装など特別な衣装にのみ用いられています。

・袋帯(ふくろおび)
「袋帯」は、表地と裏地の2枚の生地が筒状(袋状)になるように仕立てた帯で、格式の高い帯です。
金や銀などの糸を多く用いた豪華なデザインも多く、主にフォーマルシーンに用いられています。

・名古屋帯(なごやおび)
「名古屋帯」は、胴部分を半分に折って仕立てた帯で、一重太鼓を結びやすいように考えられた軽くて扱いの簡単な帯です。
セミフォーマルからおしゃれ着まで幅広く締められるのも魅力ですが、おしゃれ着と組み合わせることが多い帯です。

・半幅帯(はんはばおび)
「半幅帯」は、名前が象徴しているように、袋帯や名古屋帯と比べると、帯幅が半分の帯のことです。
もともと、浴衣の際に締める帯でしたが、近年では小紋や紬などおしゃれ着に締める機会も増えつつあります。

・兵児帯
子ども用と同じです。

男性用の帯

男性用の代表的な帯としては、「角帯」「兵児帯」が挙げられます。

・角帯(かくおび)
「角帯」は、生地が硬く、幅が狭いのが特徴の帯で、男性用の帯の中では格式の高い帯です。
カジュアルシーンからフォーマルシーンまで幅広いシーンで締められます。

・兵児帯
子ども用と同じです。

帯と着物のおすすめコーデ一覧

帯とおすすめの着物の組み合わせを一覧表にまとめました。

おすすめの着物
子ども
兵児帯子ども用着物
女性
丸帯白無垢
色打掛
袋帯黒留袖
振袖
訪問着
付け下げ
色無地
名古屋帯小紋
御召
半幅帯小紋
浴衣
男性
角帯カジュアル着物・フォーマル着物
兵児帯カジュアル着物

着物を着付ける際に必要な和装小物

着物を着付ける際に必要となる小物の一覧は以下の通りです。

・着物

・帯

・帯締め

・帯揚げ

・長襦袢

・肌着

・足袋

・腰ひも 2本~3本

・伊達締め 2本

・帯板

・帯枕

・衿芯

・バッグ

・髪飾り

・コーリンベルト

・補正用タオル 3枚~4枚

・履物(草履・下駄)
履物は、主に浴衣の場合は下駄、それ以外の着物は草履を合わせると安心です。

家紋の数と格とは?

家紋の数には、「紋無し」「一つ紋」「三つ紋」「五つ紋」の4種類があり、紋の数が増えれば増えるほど格式も高くなります。

紋の数によって、紋を入れる位置は決まっています。

一つ紋:背中の真ん中「背紋」の1つ

三つ紋:両袖それぞれの「袖文」2つと背紋の合計3つ

五つ紋:前身頃の両胸上の「抱き紋(胸文)」2つ、両袖の袖文2つと背紋の合計5つ

着物の格と種類一覧表

着物の格と種類を見やすいように、一覧表にまとめました。

着物の格着物の種類
女性
正礼装五つ紋の黒留袖
五つ紋の色留袖
五つ紋の色無地
一つ紋の振袖紋なし振袖
五つ紋の黒留袖
五つ紋の色留袖
五つ紋の色無地
一つ紋の振袖紋なし振袖
準礼装三つ紋色留袖一つ紋色留袖
三つ紋の色無地
一つ紋の付け下げ
三つ紋の訪問着・一つ紋の訪問着・紋なしの訪問着
略礼装一つ紋の色無地
紋なしの付け下げ
男性
正礼装黒紋付
準礼装・色紋付・御召一つ紋付
外出着・紬・ウール

振袖や訪問着のように紋が入ってなくても、結婚式などで着用できる着物がありますが、フォーマルシーンで着用する着物には、格式の高さを示す家紋を入れるのが一般的です。

格式が高い文様とは?

着物に描かれる模様の一つひとつに意味があり、文様によっても格式の高さが異なります。

ここでは、数ある文様の中でも特に格式が高いとされるフォーマルシーンの着物にぴったりの柄3選をご紹介します。

有職文様(ゆうそくもんよう)

平安貴族に愛された優美な伝統的文様で、建築や調度品などに用いられました。

代表的な有職文様5選!

柄の名称柄の説明柄の意味
市松(いちまつ)二色の四角形を交互に並べた柄永遠・発展・繁栄
亀甲(きっこう)亀の甲羅に似た正六角形を続けて並べた柄長寿・繁栄
七宝(しっぽう)仏教の七つの宝に通ずる円形が連続して繋がる柄ご縁・円満・財宝
立涌(たてわく)縦に2本の波線が立ち上る様子を描いた柄運気(雲気)上昇・家運向上
青海波(せいがいは)穏やかな波が永遠に続く様を表現した柄末長い平穏な暮らし・幸せ

吉祥文様(きっしょうもんよう)

日本で古くから縁起の良い文様として親しまれている和柄です。

代表的な吉祥文様5選!

柄の名称柄の説明柄の意味
桜(さくら)春の風物詩である桜をデザインした柄繁栄・五穀豊穣・物事の始まり
菱(ひし)菱形を連続して繋げた柄生命力・子孫繁栄
扇(おうぎ)和装に欠かせない扇をイメージした柄開運・繁栄・運が開ける
矢絣(やがすり)弓矢の矢羽根をモチーフにした柄出戻らない・邪気を払い・幸せを射抜く
麻の葉(あさのは)正六角形を幾何学的に並べた柄魔除け・健やかな成長

正倉院文様(しょうそういんもんよう)

正倉院の宝物に描かれている模様で、シルクロードと中国を経て日本に伝わったとされています。

代表的な正倉院文様5選!

柄の名称柄の説明柄の意味
宝相華文(ほうそうげもん)牡丹や芍薬など実在の植物を基に作り上げた想像上の植物の柄浄化・繁栄
蓮華文(れんげもん)蓮の葉と花を図案化した仏教と関わりの深い柄清浄・再生・悟り
蜀江文(しょっこうもん)四角形と八角形を連続して描いた柄格式・秩序
連珠文(れんじゅもん)葡萄のツルや房と唐草模様を組み合わせた柄豊穣・家運向上・子孫繁栄
葡萄唐草文(ぶどうからくさもん)真珠などの玉を連続的に並べて繋げた柄富・神秘性・永遠の繁栄

バラなどの洋をモチーフとしたモダンなデザインよりも、奈良時代から平安時代にかけての貴族や公家で愛用されていた古典柄の方が格式が高くなる傾向にあります。

着物の柄付けとは?

「絵羽模様」「小紋柄」など、着物によって柄の付け方が異なります。

また、着物の柄が全体に描かれている着物と、裾中心などの一部に入っている着物では、格も変わるので注意が必要です。

絵羽模様(えばもよう)

「絵羽模様」とは、脇や袖などの縫い目で柄が途切れずに、着物全体に1枚の絵画のように繋がって描かれた模様のことです。

主に、花嫁衣装や振袖、訪問着などの礼装に活用されます。

絵羽模様は更に、「総模様」「裾模様」「肩裾模様」に分けられます。

・総模様
「総模様」は、着物全体に描かれた文様です。

・裾模様
「裾模様」は、裾の部分にのみデザインされた柄です。

・肩裾模様
「肩裾模様」は、肩と裾部分に模様、中央を無地にしたデザインです。

小紋柄

「小紋柄」は、着物全体に細かな模様が繰り返し描かれた柄のことを指します。

「小紋柄」には、「総柄」と「飛び柄」があります。

・総柄
「小紋の総柄」は、細かな模様が着物に隙間なく描かれた柄です。

・飛び柄
「小紋の飛び柄」は、普段よりも柄と柄の隙間を大きく取って、模様が飛んでいる着物です。

帯の柄付けとは?

帯の柄付けは、主に「全通柄」「六通柄」「お太鼓柄」の3通りです。

全通柄(ぜんつうがら)

「全通柄」とは、帯の手先から垂れ先まで、帯全体に模様が施された帯のことで、袋帯や名古屋帯などの帯に使用されます。帯結びの際に柄の出方を気にせずに結べるのが魅力で、初心者にも人気の帯です。

「総柄」「通し柄」の別名でも知られています。

六通柄(ろくつうがら)

「六通柄」とは、胴に巻き付ける部分を除いた帯の端から約60%に柄付けをした帯のことです。
帯が軽くて、コストパフォーマンスが良いのが人気の理由で、現代の流行りの帯でもあります。

「中無地」と呼ばれる無地の部分があるため、着付けの際には注意が必要です。

お太鼓柄

「お太鼓柄」とは、「お太鼓結び」を前提に作られた帯のことで、帯を結んだ後の「お太鼓」「前帯」の部分にのみ、模様が入っている帯のことです。

無地の部分が多いため、着付けに慣れるまでは大変に感じるかもしれませんが、柄をしっかり合わせることで、きれいに着こなせます。「ポイント柄」「とび柄」とも呼ばれます。

また、上記には含まれませんが、表と裏に関係なく、どちらも締められる「リバーシブル」の帯もあります。

着物は大きく分けると「染め」と「織り」の2種類!

 着物を大別すると、「染め」「織り」の2種類です。

「染め」の着物とは?

「染め」の着物とは、先に白い生地を織ってから、色や柄を加えて染め上げた「後染め」の着物のことです。
「小紋」「友禅」「絞り」などの技法があります。
染めの着物は、やわらかな肌触りで、手触りがよいものが多いのが特徴です。

「染め」の代表的な着物5選!

・総絞り(そうしぼり)
「総絞り」は、糸でくくるなどして、生地全体に細やかな絞り染めを行った最高級の着物です。
一反の生地にもなると数十万にも上るといわれるほど職人が手作業で、多数の粒を一つひとつくくりながら、長い時間をかけて丁寧に着物を作り上げていきます。

・加賀友禅(かがゆうぜん)
「加賀友禅」は、石川県の金沢市で約500年以上にわたって受け継がれる手書きの友禅染めです。
「加賀五彩」と呼ばれる「臙脂(えんじ)」「藍」「草」「黄土」「古代紫」の5色を基調としていて、菊や牡丹などを絵画的に描いた草花模様が特徴になります。

・京友禅(きょうゆうぜん)
「京友禅」は、江戸時代からの歴史を守り続ける染め技法であり、京都を代表する伝統工芸の一つです。
糸目糊(いとめのり)を生かして輪郭を描く点、金箔や刺繍など華やかな技術を活用している点、25種類以上もの工程を分業で行っている点が持ち味です。

・江戸小紋(えどこもん)
「江戸小紋」は、江戸時代に誕生したといわれる型染めです。
贅沢を禁じた上で節約を強制する時代に生まれたため、遠くから見ると無地と見間違えるほど、単色の生地に細かな単一の模様を描いているのが特徴です。
格式が高く、武士の礼装に採用されたことでも知られています。

・紅型(びんがた)
「紅型」は、日本の鎌倉時代~室町時代ころ、13世紀~15世紀の沖縄・琉球王朝時代に生まれたとされる伝統的な型染めです。
花や植物など身近な自然をイメージした柄が大胆に描かれている点と、鮮やかな色遣いが印象的で、王族や士族など身分の高い方の衣装にも取り入れられていました。

「染め」の代表的な帯3選!

・塩瀬(しおぜ)
「塩瀬」とは、新潟県の五泉地方で作られている織物や、生地が厚くて丈夫な羽二重のことを指します。
10月~5月にかけての袷の時期の帯に仕立てられることが多く、暑い夏の時期には「絽(ろ)」の生地を使用した「絽塩瀬」も生産されています。

・縮緬(ちりめん)
「縮緬」とは、生地の表面に「シボ」と呼ばれる独自の凹凸が無数に並ぶ平織りの織物のことです。
国内では、滋賀県長浜市の「浜ちりめん」や、京都府丹後地方の「丹後ちりめん」などが有名です。

・紋綸子(もんりんず)
「紋綸子」とは、撚ってない「経糸(たていと)」「緯糸(よこいと)」を用いて柄を織り出した絹織物のことです。
生地には、光沢感や立体感、滑らかさがあり、表地と裏地では文様が逆に浮き出しています。

「織り」の着物とは?

「織り」の着物とは、先に染め上げた糸を使用してから、文様を織り上げる「先染め」の着物のことです。
「紬」「上布」「縮」などの技法に用いられます。
表と裏がほぼ同じ表情になるものが多く、生地が丈夫な点と着心地がよい点が特徴です。

「織り」の代表的な着物5選!

・結城紬(ゆうきつむぎ)
「結城紬」は、茨城県結城市や栃木県小山市周辺で作られている日本で最古の絹織物です。
「糸つむぎ」「絣くくり」「地機織り」の工程が国の重要無形文化財に指定されていたり、ユネスコの無形文化遺産に登録されていたりと、奈良時代からの歴史を今に受け継いでいます。

・西陣織(にしじんおり)
京都府京都市の上京区や北区を中心とする地域で生産されている絹織物です。
室町時代に発展した西陣織の名前は西軍が本陣を置いていた場所に職人が集っていたことが由来とされ、深みのある色合いや立体感、金や銀を多用した豪華なデザインが特徴です。

・黄八丈(きはちじょう)
「黄八丈」は、東京の伊豆諸島の一つ、八丈島で受け継がれている草木染めの絹織物です。
島に自生する植物の煮汁を生かした「黄色」「樺色」「黒色」といった3色、しなやかな風合い、光沢感が特徴になります。

・大島紬(おおしまつむぎ)
「大島紬」は、鹿児島県の南方、奄美群島で約1300年も前から生産されている絹100%の高級な手織りの紬です。
泥染めならではの深い色合い、滑らかな肌触り、丈夫さ、軽さなどの特徴があり、世界三大織物の一つに数えられています。

・小千谷縮(おじやちぢみ)
「小千谷縮」は、「苧麻(ちょま)」を100%使用した新潟県の小千谷市近辺で作られている麻織物です。
同じ新潟が誇る麻織物  「越後上布(えちごじょうふ)」を改良したものとされ、通気性が高く、シャリ感と涼感が兼ね備えています。

「織り」の代表的な帯3選!

・緞子(どんす)
「緞子」は、繻子組織を基とする絹織物です。
「金襴緞子」という言葉があるように、光沢がある点や生地が厚い点、華やかな色彩などの特徴があり、高級織物の象徴とされています。「段子」「鈍子」と表記されることもあります。

・博多織(はかたおり)
ハリがあって結びやすいと評判の「博多織」は、福岡県と佐賀県で主に生産されている絹織物です。
770年以上の歴史を受け継ぐとされていて、質の高さを象徴するように、かつては幕府への献上品に選ばれたこともありました。「西陣織」「桐生織」と並び、「日本三大織物」の一つに数えられています。

・佐賀錦(さがにしき)
「佐賀錦」は、江戸時代に肥前国鹿島藩(現在の佐賀県鹿島市)で生まれたといわれる絹織物です。
金や銀の糸をふんだんに使用した豪華なデザインと、ダイナミックな柄が佐賀錦の強みです。

染めの着物に織りの帯を合わせるのが基本!

和装では、「染め」の着物は訪問着や振袖などのフォーマルシーンに最適な着物のことを、「織り」の着物は紬や絣などカジュアルな着物のことを指しています。

一方で、「染め」の帯はちりめん地や紬地などに型染めや手描き染めを施した金や銀の糸を使わないカジュアルな雰囲気の帯のことを、「織り」の帯は西陣織や佐賀錦などの金糸や銀糸をふんだんに使用した豪華な帯のことを表しています。

一般的には、染めの着物の方が織りの着物よりも格が高いとされています。
ただし、帯の場合は着物とは反対で、「織り」の帯の方が「染め」よりも格が上になると考えられていますので、注意が必要です。

着物と帯を合わせる際には、着物と帯の格をそろえることが必須ですので、 

フォーマルシーンの場合は

染めの着物×織りの帯

カジュアルシーンの場合は

織りの着物×染めの帯

のコーディネートがおすすめです。

着物を選ぶ際に気を付けたいポイント

着物を選ぶ際には、「素材」「季節」に気を付けておくと良いでしょう。

素材

・正絹
蚕の繭から採取した絹100%を使用して作り上げた高級な生地で、高級感や光沢感、なめらかな肌触りが特徴です。
通気性が高く、1年中着ることができます。

・木綿
「コットン」とも呼ばれる綿を活用した生地になります。
単衣の普段着に仕立てられることが多いです。
通気性や吸湿性にも優れていて、浴衣の生地としてもお馴染みです。

・ポリエステル
化学繊維の一つであるポリエステルを利用した生地です。
自宅の洗濯機で気軽に洗濯でき、シワになりにくいことから、着物のお手入れがしやすく簡単で、初心者向けの着物です。

・麻
植物の麻で作られた生地で、盛夏の普段着に仕立てるのが一般的です。
ゴワつきやすかったり、シワが入りやすかったりというデメリットがあるものの、生地が薄くて通気性が高く、夏でも快適に過ごせる素材として人気を集めています。

・ウール
羊毛から採取した毛を生かした生地で、冬用の普段着におすすめの素材です。
保湿性や吸湿性が高いことから、冬用の普段着に適しています。
汚れやシワがつきにくく、自宅での手洗いも可能なため、扱いやすい素材です。

季節

洋服が春と秋、夏、冬で衣替えをするように、着物も季節によって使い分けるのが一般的です。

・袷(あわせ)
「袷」は、裏地が付いた厚手の着物で、10月~5月の冬から春にかけて着用する着物です。

・単衣(ひとえ)
「単衣」は、裏地が付いていない風通しのよい着物で、6月と9月の季節の変わり目に着用することが多いです。

・薄物(うすもの)
「薄物」は、 紗や絽など透け感のある着物で、7月と8月の特に暑い時期に最適です。

※上記は古くから伝わる着物の着用時期の目安です。

近年では、昔よりも気温が上がっているため、ここでご紹介した月に関係なく、5月に単衣を着用することもあります。

着物の選び方は地域や家庭によっても異なる場合がありますので、迷った時は両親などの家族や着物に詳しい方に相談することをおすすめします。

素材ごとの適した季節やお手入れ方法

素材ごとに分けて、おすすめの季節とお手入れ方法を表にしました。

着物の生地適した季節お手入れ方法
正絹1年中クリーニング
木綿春・夏・秋洗濯機
ポリエステル1年中洗濯機
手洗い
ウール手洗い

シーン別のおすすめの着物一覧

シーン別のおすすめの着物を一覧表にまとめました。

主な着用シーン着物
子ども
お宮参り・百日参り一つ身・産着
女性
七五三
3歳女児三つ身+被布コート
7歳女児四つ身
成人式振袖
卒業式小振袖+袴
結婚式
花嫁白無垢・色打掛
既婚の親族黒留袖
未婚の親族訪問着・色留袖
友人・会社の同僚訪問着・色無地・付け下げ
卒業式・入学式の母親訪問着・色無地・付け下げ
葬儀・法事黒紋付
お茶会訪問着・小紋・紬 
観劇訪問着・小紋・御召
食事会訪問着・付け下げ・色無地 
夏祭り・花火大会浴衣
男性
七五三
3歳男児・三つ身+被布コート・羽織袴
5歳男児羽織袴
成人式羽織袴
卒業式羽織袴
結婚式
花婿羽織袴
親族羽織袴
初詣着物+羽織
お茶会御召+袴
観劇ちりめん・紬の着物+羽織
食事会御召・紬の着物+羽織
夏祭り・花火大会浴衣

着物を探すなら「京都きもの市場 着物宅配レンタル」!

「京都きもの市場 着物宅配レンタル」は、「京都きもの市場」が運営を行う着物の宅配レンタルサイトです。

訪問着や留袖から振袖、浴衣、袴、男物まで、豊富な種類の着物がそろっていることで人気を集めています。

公式サイトには、ご利用ガイドや着物の役立つ着物情報、最新情報、会社概要なども掲載されていますので、レンタル着物をお探しの方はぜひチェックしてみてください。

レンタル着物が選ばれる理由とは?

レンタル着物の魅力と言えば、着物を購入する時に比べて費用が安い点と面倒なお手入れをする必要がない点、サービスを利用するごとに毎回異なる着物を借りられる点です。

着物を購入した場合には、着物の収納場所が必要になったり、毎回着るごとにクリーニングなどのメンテナンスが必要だったりと、手間暇と着物に関する知識が必要になります。

「京都きもの市場」では、着物をレンタルする際に必要な小物一式もセットで付いていたり、北海道や沖縄など一部エリアを除いて全国で送料無料だったりなどのサービスも好評です。

特別な場面には自分に合うレンタル着物で出かけよう!

着物は、結婚式や披露宴、成人式などのフォーマルシーンも、夏祭りや花火大会、町歩きなどのカジュアルシーンも華やかに彩ってくれる日本ならではの伝統衣装です。

レンタル着物なら、お手入れが楽な上に、価格も安く利用できますので、特別なシーンには自分に似合うレンタル着物を纏って出掛けませんか。

RELATED

関連記事

LATEST

最新記事